富山で働く職人たち -木下 潤

木下 潤

石の魅力を
伝えていきたい

石工

木下 潤さん

木下石材加工勤務(魚津市木下新28)

資格:
石材施工技能検定(石材加工作業1級)、石材施工技能検定(石積み作業1級)、石材施工技能検定(石張り作業1級)、職業訓練指導員免許、厚生労働省ものづくりマイスター認定

たくさんの石に囲まれて育った

石材加工が家業。家の周りにたくさんの石や砂があり、いつもそこで遊んでいた記憶があります。工場で余った石でスピーカーの台を作ったこともありました。
仕事として意識したのは高校2年の頃。切り出す、磨く、組み上げる。いろんな作業があっていろんな現場がある…。そんな変化のある仕事に魅力を感じました。
高校卒業と同時に愛知県岡崎市にある石材会社に入社し、日中は働き、夜は学校に通う生活を続けました。そして4年後に帰郷。父と一緒に働き始めました。以来、墓石や庭石、建築石材の加工・施工に携わっています。

字彫りに自信あり

この仕事の特徴は技術の種類が多いことでしょうか。石の設計や加工だけでなく、現場での基礎工事など土木関連技術も必要ですし、地盤に関する知識も必要。ですから受注から納品まで一連の技術をマスターするには最低でも2年以上はかかると思います。
石の良し悪しや施工技術も一般の方にはわかりにくいもの。でも、職人なら石を見ればすぐに誰の仕事かがわかります。それぞれに個性がありますからね。私は墓石の「字彫り」が得意。「南無阿弥陀佛」という文言の縦線、横線の太さや深さを調整しながら、原本の筆致を再現していきます。職人仲間から「綺麗だね、木下さんの仕事でしょ」と言ってもらえるのは嬉しいことですね。

富山の墓石文化を大切にしたい

この業界に入って約20年。新しい機械が導入されて効率が良くなったり、CADが導入されてお客様に提案しやすくなったり…。機械のおかげで便利になったことは確かですが、だからといって手加工がなくなることはありません。これからは基本技術をきちんと踏まえた上で、時代に応じたIT技術や機械操作も携えていくという柔軟なスタンスが求められると思います。
特にお墓というのは何十年、何百年先まで受け継がれていくものであり、家族の心のよりどころです。その担い手として、これからもお墓の大切さをきちんと伝えながら仕事をしていきたいと思っています。

この道をめざす皆さんへ

地道な作業も多いので、コツコツと努力を重ねていける人が向いていると思います。でも、じっと石ばかり見ていても成長はできません。例えば住宅の玄関や庭、エクステリアなどいろんなものを多面的に見て、新しいアイディアに活かしていくという前向きな姿勢があれば、いつまでも第一線で活躍していけると思いますよ。

木下 潤さんの魅力

技能士として高い技術を保持されていることはもちろん、職業訓練指導員として検定受験者のための講師としても活躍。受験者向けに様々な加工技術を紹介するレッスンDVDを制作するなど、若手育成にも積極的に取り組んでおられます。また、最近は当技能士会のIT委員長として会報の編集発行にも協力していただいています。

富山県石工技能士会 事務局 江尻栄子さん

富山で働く職人たち

業種で探す

CONTACT「職人のしごと」に関するお問い合わせ
トップへ