富山で働く職人たち -畑山 政喜

畑山 政喜

世代を超えて
数百年後も残る仕事

建築大工(宮大工)

畑山 政喜さん

(株)白井大工勤務(砺波市太郎丸94)

資格:
技能検定 建築大工(大工工事作業)1級、木材加工用機械作業主任者、木造建築物の組立て等作業主任者
表彰:
第38回技能五輪全国大会2位、第24回技能グランプリ第2位

テレビで見た宮大工に憧れて弟子入り

中学3年の春、テレビで法隆寺の再建などに携わった宮大工・西岡常一さんを紹介する番組を見て「宮大工っていいな」と思い、将来の道を考えるきっかけになりました。
生まれ育った北海道は寺社建築にはあまり縁のない土地。だからテレビで初めて見た宮大工の仕事はすごく新鮮で感動的でした。

北陸には宮大工を育む気風があると聞き、夏休みに何件かの業者を見て回りました。そのうちの1件が白井大工。親方の人柄にひかれて入門を決め、冬休みには1週間ほど見習い修業をしました。中学を卒業して正式に入門。その後5年間は、休みなしでした。親方から「休むな」といわれたわけではありません。とにかく毎日が楽しくて、夢中だったんです。

19歳で初めて棟梁を務める

ノミやカンナなどの大工道具は最初、親方に必要最低限のものを揃えてもらい、その後自分で買い足していきました。道具を研ぐのも大切な仕事。休日返上で使っては研ぎ、使っては研ぎしていたら、5年間は使える砥石が1年でダメになったという思い出もあります。

大勢の大工をとりまとめ、現場仕事を仕切っていく責任者を棟梁と言います。私は19歳の時、富山市内の神社建築で初めて棟梁を務めました。完成後宮司さんに「若い棟梁がよくやってくれた」と言われた時は嬉しかったですね。

昔ながらの工法で自宅を建築

現在は2児の父親になりましたが、仕事を離れて子どもと遊んでいる時でも「何か建築のヒントはないか」と考えてしまいます。自宅は1年ほどかけて二階建ての木造家屋を造りました。神社仏閣のような建物ではありませんが、土台のアンカーボルト以外、一切金属を使わず、壁は「板落とし壁」にするなど、伝統の工法にこだわりました。
これから歳を重ねても妥協せず、若い頃の情熱をもち続けながら腕を磨いていくつもりです。

この道をめざす皆さんへ

木の温かみに触れ、モノづくりの楽しさを実感できる仕事です。
宮大工になって17年間。あっという間に過ぎたというのが本音です。道具を自分仕様に作り変えたり、神経質過ぎるほどの細かい作業も、建物が完成すれば喜びにつながります。何かを作ることが好きな人なら「趣味の延長」の感覚で夢中になれる仕事だと思います。

建築高等職業訓練校
(普通課程)
富山・高岡・魚津・砺波

畑山 政喜さんの魅力

とにかく真面目。5年はかかる棟梁の仕事を3年で任せたのは期待の表れでした。周囲のバックアップを引き出す力が備わっていると確信できたからです。年長者に指示を出して現場をまとめるには、技だけでなく人柄も大事。可愛がられる人柄も彼の魅力ですね。今後も建造物から仏壇まで何でもこなせる棟梁になってほしいです。


(株)白井大工 会長 白井宏さん

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